ジビエ
亀山湖で温泉入ってしし鍋食べてごろんと横になって。
君津の山に亀山湖という湖があります。
温泉宿がチラホラあるだけで静かな場所です。
唯一、亀山湖が人で溢れるのは夏の花火大会の時らしい。湖上で花火を上げるそうで、そのときは湖の回りに人が詰めかけるようです。
で、私が訪れたのは、平日。亀山湖ホテルでも日帰り入浴が出来るらしいのですが、温泉としし鍋が食べられるというので「嵯峨和」に。
入ると大広間に通されます。
「しし鍋はお時間かかりますので、それまで400円でお風呂に入れますよ」
と言われました。でもタオルも持っていなかったのでお風呂はやめてしし鍋だけに。
これがしし鍋。味噌仕立てです。猪肉も柔らかく、臭みはありませんでしたよ。
最後に卵をもらって、ごはんを少し残しておいておじやにしました。これもうまかった。あと君津はお米が美味しいです。どこのごはん屋さんでも地元の米がうまい。
君津、猪が獲れるのです。というか、猪が増えて農家さんの作物を荒らすので被害が相当だそうです。去年の猪の捕獲頭数は君津市だけで3000頭に及ぶそう。
こちらに来て始めて猪の現状を知り、ジビエ料理のこと、猟のこと、加工のこと、、、いろいろ知りたくて、話を聞いたり、ネットで調べたり。
実は君津にも猪の加工場があるのです。その名も「いのか」。
知人の料理人が猪肉を探していたので、いのかに問い合わせるも電話は出ないし、訪ねても誰もいないし。まだ本格的に活動はしていないようです。
市役所に行って猪について聞いてみました。
まず猪が罠にかかるとどうするのか。
ー 市に連絡して、猟友会の人が現場に行く。
ー その場で射止める。
そして命をいただくのですが、ここが肝心。
射殺してからすぐの処理で肉の臭みが大きく変わってきます。
以前、猟友会のWさんが見せてくれたのですが、農場の罠にかかった猪。その場で射殺し、頸動脈をナイフで切り、血抜きがしてありました。そしてその後農場でさばいたのです。
各地で農作物被害をもたらす、いのしし、鹿の行政での捕獲が始まっていますね。
捕獲した獣は捨てていたそうですが、ジビエ料理で食べられるのではないか、と食肉加工への取り組みが始まっています。
千葉にも鴨川、大多喜、そして住んでいる君津にも加工場が。
でも実際は稼働はまだまだ難しいそうです。猟の免許を取る若い人も増えているそう。今後の動向が注目される日本のジビエ市場なのです。